シュラフ(寝袋)は快適な睡眠にはもちろん、寒さから身を守るための重要なキャンプギアになりますので、冬場のキャンプでは必須となります。
しかし、いざシュラフを調べてみても、どれがいいのかわからない、何が違うのかわからない、快適使用温度と限界使用温度ってなに?こんな悩みに直面するかと思います。
今回は、大事なシュラフ選びに失敗しないよう、大切なポイントを3つご紹介します!
最後に筆者おすすめのシュラフもご紹介させていただきますので、是非最後までご覧ください。
目次
失敗しないシュラフの選び方3ヶ条
初心者の方は何を選べばいいのかわからず、なんとなくで選んでしまうと思わぬ失敗につながってしまうこともあるので注意が必要です。こちらでは注意すべきポイントを5つご紹介します!
【その1】シュラフの形を選ぶ
シュラフの形状は大きく分けると四角い形をした「封筒型」と、棺のような形をした「マミー型」の2つに分類されます。
【封筒型】
【マミー型】
封筒型 | マミー型 | |
サイズ感 | ゆったり | ピッタリ |
保温性 | 低い | 高い |
温度調節 | ◯ | × |
上の表をご覧いただくとわかりますが、簡単にまとめると、
①暑がりな人や暖かいシーズンに使うときは『封筒型』!
②寒がりな人や寒いシーズンに使うときは『マミー型』!ということです。
封筒型の特徴は「ゆったり設計になっている」ことが挙げられますが、その分シュラフと体の間に隙間が空いてしまうので、風の通り道ができてしまい保温することが難しい設計となっています。
したがって、封筒型が適しているのは暑がりな人や暖かいシーズンなど、保温性をそこまで必要としないシーズンに適しています。
一方、マミー型の特徴は「密着性が高い」ことが挙げられます!
シュラフが体にフィットし十分な保温性を確保することができますが、一方でスペースにゆとりが少なく窮屈に感じてしまう場合もあります。
したがって、マミー型がおすすめな人は、寒がりだったりオールシーズンでキャンプをしたい人におすすめです!
【その2】中綿の種類を選ぶ
シュラフの中綿は代表的には2種類に分類され、「化繊(ポリエステル)」か「ダウン」の2つになります。
選定基準は細かいところまで見ていくとキリがないので、今回は筆者の独断と偏見で重要視すべき4項目についてご案内させていただきます!
この表を見ればそれぞれの違いがわかると思います。
化繊(ポリエステル) | ダウン(羽毛) | |
収納サイズ | 大きい | 小さい |
重さ | 重い | 軽い |
メンテナンス | 簡単 | 難しい |
価格 | 安い | 高い |
ズバリ化繊の特徴は「コスパの良さ」、ダウンの特徴は「性能の高さ」になります!
化繊シュラフはどうしてもコンパクトにならないので収納スペースを圧迫してしまいますが、比較的安価なものが多く、洗濯も簡単にできるのでメンテナンスの面では優れていると言えます!
一方、ダウンシュラフはコンパクトで軽く、ダウンを使用しているので保温性にも優れていますが、ダウンは家庭で洗濯するのは難しく、価格も高価なものが多いため初心者だと手が出しにくいところが難点と言えます・・
キャンプにハマるかわからないし、、、という方は化繊シュラフで十分ですし、せっかく買うならちゃんとしたものがいい!という方にはダウンシュラフをおすすめします!
【その3】快適使用温度を選ぶ
失敗しないシュラフの選び方3ヶ条の最後になりますが、ここが一番重要です!
それは「快適使用温度」をしっかりと確認すること!
ほとんどのシュラフには快適使用温度と限界使用温度が記載されていまが、それぞれの定義をざっくりと確認すると、
快適使用温度・・・快適に就寝することができる温度
限界使用温度・・・ギリギリ使用できるかどうかの温度
となっております。
限界使用温度が分かったところで、快適に眠ることができないのなら意味がないので、購入するときは『快適使用温度』を確認しましょう!
快適使用温度についてはご理解いただけたかと思いますが、『快適使用温度が低ければ低いほど良い!(寒さに耐えられる)』というわけでは無いのがシュラフ選びの難しいところになります。。
春 | 夏 | 秋 | 冬 | |
最低気温 | 10℃前後 | 20℃前後 | 10℃前後 | 0℃前後 |
快適使用温度 | 5℃ | 15℃ | 5℃ | -5℃前後 |
上記の表は各シーズンの最低気温の目安となります。
快適使用温度は「最低気温から5℃引いた気温」が最適だと言われています。
例:最低気温:10℃ → 快適使用温度:5℃
注意すべき点は「オーバースペックすぎると暑くて眠れない」という点です。
真冬の使用も想定して、厳冬期用のシュラフを購入した場合、確かに真冬のキャンプでも暖かく就寝することができますが、春や秋に使用してしまうと、オーバースペックであるが故に暑すぎて汗をかいてしまいます。
シーズンにあった快適使用温度のシュラフを選ぶことが重要になります。
おすすめシュラフ3選
ここまでご紹介した3ヶ条について、筆者の独断と偏見でおすすめシュラフを5つご紹介させていただきます!
「結局どれを買えばいいの?」という方は、下記の5つをご参考にしていただければ幸いです!
オーロラライト450DX レギュラー
価格 | 45,100円(2023年1月時点) |
形状 | マミー型 |
中綿 | ダウン |
快適使用温度 | 0℃ |
ダウンシュラフといえばNANGA!
性能はもちろん、デザインにもこだわっておりシックな色合いのシュラフも多数販売されています。
またNANGA製品はメンテナンスサポートも充実しており、クリーニングやダウンの充填サービスなども行なっています。(一部有料サービスあり)
ダウンハガー650#5
価格 | 36,540円(2023年1月時点) |
形状 | マミー型 |
中綿 | ダウン |
快適使用温度 | 8℃ |
国内最大手のアウトドアブランド「モンベル」
中でもダウンハガーはメインラインナップの商品となっており、特徴は「♯」の番号で用途にあったグレードを選ぶことができる点にあります。
番号の数字が小さいほど高性能になり、数字が大きくなるとコスパに優れた安価な製品となるので、自分にあったシュラフを見つけることができます。
パトロール 600
価格 | 8,580円(2023年1月時点) |
形状 | マミー型 |
中綿 | 化繊(ポリエステル |
快適使用温度 | 7~12℃ |
シュラフ専門メーカーとして45年以上の歴史がある老舗アウトドアブランド「イスカ」
プロ仕様のハイエンドモデルから、初心者向け安価な製品まで幅広く取り扱っています。
化繊を使用することでコストを抑えつつ、3シーズンに対応したシュラフになります。
まとめ
いかがだったでしょうか?
失敗しないシュラフの選び方3ヶ条をご紹介させていただきましたが、最後に改めてまとめさせていただくと、
①形状で選ぶ | 暑がりさん→封筒型 | 寒がりさん→マミー型 |
②中綿で選ぶ | コスパ重視→化繊 | 性能重視→ダウン |
③快適使用温度で選ぶ | 春〜秋→5℃以上 | 冬→-5℃以上 |
上記となります!
せっかく楽しいキャンプも寒くて寝れないと翌朝も憂鬱な気持ちになってしまうので、自分にあったシュラフを見つけることがとても大切です。
最適な相棒(シュラフ)を見つけて、楽しいアウトドアライフをお過ごしください!
※そもそもテント・タープを持ってないよ!という方に向けて、おすすめの商品をまとめた記事もございます。
ぜひこちらもご覧ください!